不妊治療⑥ 移植1回目

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2016年当時のことなので、治療のスケジュールや費用など現在とは違っているところがあります。

移植まで

2016年10月中旬、1回目の移植の周期に入りました。

移植までの受診は2回でした。診察の時に説明・渡されたスケジュール表に従って、内服薬と貼付薬を使用します。

11月初旬に移植の日にちが決まりました。

胚盤胞を1個移植します。

この頃は、先のことはまったくわからないにもかかわらず、まだまだ楽観的でした。受診の後には「タカシマヤでおいしいランチを食べて帰ろう!」などと思い、どこがいいか調べたりしていました。お店はたくさんあるので、「今日はここ、次はそこにしよう♪」といった具合に、ちょっと楽しみでもありました。

移植当日

受付をすませた後は、移植コーディネーターさんから、当日移植する胚盤胞の様子を画像で見せてもらいながら説明を聞きます。画像はCDにしてもらえました。判定日まで薬を続けるので、その説明も聞きます。

順番がきたら処置室に入り、準備をします。移植する胚盤胞の画像を再度見せてくれます。また、移植する瞬間もエコーで見ながらスタッフの方が説明してくれて、見ることができました。処置室の滞在は10分もないくらいの時間で移植は終了しました。

移植当日の費用は約200,000円でした。

妊娠判定

妊娠判定は受診して尿検査で行います。判定は11月下旬です。

なんとなく気持ちが悪いような気がしていましたが、「緊張のせいかな」などと思っていました。

判定は、なんと、「妊娠」でした。診察室で尿検査の判定の棒を見せられ、「おめでとうございます」と言っていただきました。

すごくうれしかったというよりは「ああ、よかったな」というくらいの、少しほっとしたような気持ちでした。

その後の経過

妊娠判定後も内服と貼付の薬は継続します。1週間ごとの受診で、エコーで確認してくれました。

5週目にはつわりが始まっていました。

5週目の診察時には胎嚢が確認できて異常がありませんでしたが、その後、多量に出血してしまいました。6週目の受診時には、胎嚢が消失していました。

流産が確定しました。

胎嚢がなくなってしまっているので、付属組織なども今後生理とともに排出されるのではないかということで、採血でHCGを確認しながら経過を見ることになりました。

流産が確定していてもつわりの症状は残っています。やるせない気持ちになりました。

1ヶ月以上経過を見ましたがHCGの数値が下がらず、手術で残った組織を取り出す手術をすることになりました。

診察時には「判断までに時間がかかってしまって申し訳ありませんでした」と言われました。1ヶ月あれば、今頃は次の移植が行える状況だったかもしれないからだと思いますが、それは結果論なので仕方がないことだと思いました。怒るとか非難するような気持ちは全くありませんでした。

2017年1月、流産手術を行いました。

麻酔下で処置を行い、昼前にはクリニックから出てきました。

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