40代になってからふたりのこどもに恵まれたのは、不妊治療のおかげです。
38歳で結婚し、同時に不妊治療を開始しました。
体外移植で有名なクリニックにかかろうと思ったら、初診前説明会の予約が600人待ち…
いつ順番が回ってくるのかわからないため、まずは地域で名の通ったクリニックで治療をはじめました。
人工授精から開始し、6回行いましたがすべて撃沈。
ステップアップしましょうかというところでようやく初診前説明会の順番がまわってきたため、そのまま転院し、体外移植の治療を開始しました。
体外移植でもなかなか成果が出ず、約2年かかって採卵3回、移植は10回行ってようやく妊娠、41歳で出産しました。
年齢的にふたりめはないだろうとおもっていましたが、凍結胚の保存期限が来たタイミングで、せっかく保存してあるのだから、残りの胚をすべて移植してだめだったらあきらめようということになり、治療を再開しました。
ひとりめが移植を10回しているので、きっと全部の胚を使い切って、「ああ、やっぱりだめだった」と終了するんだろうと思っていたら、なんと1回目の移植で妊娠することができ、44歳で出産しました。
治療や通院に関しては、もちろん費用はものすごくかかったし、1回の通院は半日がかりで採卵の周期には5日に1回くらいのペースで通院が必要で、仕事との両立はできなくなりました。精神的にもかなりつらく、妊婦や赤ちゃんをつれた人はもちろん、マタニティーマークなど関連するようなものはすべて見たくなかったし、芸能人の誰が妊娠したとかパンダが妊娠したというニュースにまで腹が立っていました。
約3年もの間不妊治療を続けて、このスペースと時間では書ききれないほど、ほんとうにいろんなことがありました。そのほとんどがつらかったり悲しかったりといった出来事でした。
それでも、こうして40代になってから妊娠し、無事にふたりも出産できたことをとても感謝しています。
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